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春、料理屋に行くと、新鮮なアスパラガスを網で焼いただけの「焼きアスパラガス」をよく頼みます。
ほくほくとして甘味があって、何もつけなくても充分おいしくいただける春の味覚です。
天麩羅にして岩塩などをちょっとだけつけて食べるのもたまりません。
アスパラガスの栄養素としてまずあげたいのは、アミノ酸の一種のアスパラギン酸です。
疲労回復効果があり、肝機能の促進、体内の老廃物の処理にも威力を発揮してくれます。
穂先に含まれるルチンは毛細血管を丈夫にしてくれる働きがあり、動脈硬化の予防にも良いそうです。
うちでもそうですが、小さな子どもはグラタンが大好き。
私はそれで春には決まってアスパラガスをふんだんに入れた「アスパラガスたっぷりグラタン」を作ります。
ゆで卵の輪切りを一緒に並べると、彩りもとてもキレイです。
店頭で鮮度を見分けるときは、茎の切り口に注目してください。丸く白く、変色していないものが新鮮です。
トレーに入ってラップで包まれている場合は切り口が見えませんが、そんなときは穂先がきゅっと引き締まっているものを選びましょう。
冷蔵庫で保管するときは、湿らせた新聞紙にくるんでビニール袋に入れ、立てて保管してくださいね。
江戸時代にオランダから伝わったアスパラガス。
「江戸時代は鑑賞用だった」と植物図鑑で見たので、実家がアスパラガスの栽培農家だという友人に聞いたら、「育つときれいよ」とのこと。
私たちが食しているのは、まだまだ子どものアスパラガスなのだそうです。
若い竹の子のように地面を割ってにょきにょき芽を出すアスパラガスは、雌雄異株のユリ科の多年草。
根には細いイモのような貯蔵根があって、そこに蓄えた栄養分を吸ってひとつの若芽が何本も出てくるのだとか。
そして収穫しなければ2メートルにも育ち、白い花を咲かせ、赤い実をつけると聞いて、野菜通だと思っていた私もすっかり驚いてしまいました。
都会に暮らしていると食材はスーパーでしか目にすることはありません。
魚は切り身で泳いでいると思った、と都会育ちの子どもが言ったという笑い話がありますが、野菜だって同じこと。
田舎に行ったら、ぜひ野菜畑を見せに連れて行ってあげるべきだと思います。
「食べたくなければ残しても捨ててもいい、どうせ葉っぱでしょ」・・・と、そんなふうにわが子がもし思っているとしたら、それは親の責任です。
さて、アスパラガスを上手にゆでるにはコツがあります。
それは沸騰したお湯にどぶんと一気に入れてしまうのではなく、穂先を持ってまずは根元を熱湯に入れ、それから太さによって30秒~1分ほど待ってから穂先まで沈めるのです。
こうすれば穂先だけがクタクタ・・・という失敗がなくなるので、ぜひ試してみてください。