HOME > 家族を愛するママのためのページ > アレルギーについて > 農薬とアレルギーの関係
無農薬野菜を作る農家が少しずつ増えてきているという現状の一方で、こんな悪意のある話も耳にします。
それは、実は農家の人たちは農薬や化学肥料を使った大量生産品を市場に出していながら、自分たちはそれとは別に育てておいた有機・無農薬の健康な野菜を食べている、大量の農薬を何度もまいた薬漬けの野菜や米を自分たちは恐くてとても食べられない、というものです。
そういう農家の人も、もしかしたらほんの一握りだけいるのかもしれません。
でもまったく逆に農家ゆえの職業病、つまりアレルギーや皮膚炎と共存せざるを得ない現実を諦め、それでも一生懸命愛情を込めて農作物を作っている農家の方々がいます。
もちろんその方たちは自分の作った農作物を一年中食べています(残留農薬はよく洗い流します)。
たとえば農薬使用量の多い農地の近くでは、ある種のがん患者が他地域よりも多発しているという研究報告があります。
リンゴ・なしの一大生産地である長野県の某地域で行われた調査では、果樹栽培従事者の花粉症の割合は、非従事者のそれに比べて最低でも10倍以上の差があったそうです。
青森で無農薬のリンゴ栽培を成功させて一躍有名になった木村秋則さんは、無農薬リンゴに挑戦しようと思ったきっかけのひとつが、自分の手が農薬の害でひどい皮膚炎になったことだったと告白しています。
ある地域でいちごのハウス栽培している農家の主婦の方が、今までほとんど報告がなかったいちご花粉による吸入性アレルギー性喘息だということがわかり、念のため近隣の同じ職業の農家の方43名にアレルギー検査が行われました。
すると、喘息、結膜炎、鼻炎、皮膚炎のいずれかのアレルギーを有している人が8人もいたそうです。
酪農従事者の中には、干草サイロが原因と見られる慢性肺炎型過敏症を発症している方もいます。
また数年前、秋田大学医学部の研究チームは、稲刈り後のもみ殻を燃やしたときに出る煙の中に、喘息の発作を引き起こす化学物質があることを発見しました。
煙にはシックハウス症候群の原因とされるアセトアルデヒト、ホルムアルデヒトなどが検出されたそうです。
近年、無農薬・有機栽培に移行する農家が増えているのは、単に世の中がナチュラル志向になってきたからとか、そういう農作物のほうが付加価値があって高値で買い取ってもらえるからとか、そういう理由だけではありません。
農業の現実は、実はこんなにも切羽詰った状況まで来ていたのです。
つまり今のように農業が自然志向や昔の農法に移行し始めているのは、農家の方々が体で知った厳しい現実に、農家の方たちが自ら三行半をつきつけた結果でもあるのです。
上記からもわかるように、農薬は身体に大変な危害を加えます。
歴史をたどると、戦後、農薬の使用が始まり、次第に増加。その農薬が作物や土壌に蓄積していった結果、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患が増加してきました。
残留農薬を始めとする化学物質が人体に悪影響を与えているのだろうとも言われています。
特にアレルギーを持った子供は残留農薬に敏感で、農薬の残留の多い作物を口にすると、すぐにアレルギー反応を起こしてしまいます。
知らず知らずのうちに、身体がそういった物質を拒否しているのでしょう。
私の知り合いで、6歳になるまで、娘さんは米や小麦のアレルギーだと思っていた人がいました。
しかしふとしたきっかけで無農薬米を食べさせたところ、なんと娘さんが普通に食べたそう。
そこでやっと、農薬アレルギーだということに気づいたのです。
この方のように、無農薬野菜に切り替えて食生活を改めたところ、薬なしでアレルギーが改善した、という方もたくさんいらっしゃいます。
野菜や果物にアレルギーのある方は、是非一度無農薬のものを試していただきたいですね。