「たかが食べ物でしょ? おいしく食べられれば別にいいんじゃない?」
なんて思っていませんか?
そういう消費者に警鐘を鳴らす意味でここ数年、体に悪いもの、たとえば農薬や添加物を取り上げて「これは毒!だまされるな!」などの過激な表現を見かけます。
でも個人的にはそういう危機感や恐怖心をあおるだけの言い回しは好きじゃないです。
だって人体に不可欠な塩分もカルシウムも、高価なサプリメントだって摂りすぎれば毒になりますからね。
「安心な食材」とは、その食材が本来持っている栄養素を過不足なく提供してくれて、その食材自体も健康なもの、と私は思っています。
体にいい食材と安心できる食材は別のものです。
たとえば玄米。
体にいいけど精米していないぶん表面に農薬が残っていることが多いといいます。
また、美容にいいというブロッコリー。
量をたくさん摂るために安価な輸入ブロッコリーをたくさん買いたくなるところですが、輸入ブロッコリーには日本よりも多くの(または強い)農薬が使われている可能性があります。
かつて私は「体にいいものを食べていれば間違いない」と思っていましたが、その間違いに気づいたのは母親になってからです。
当時は、人ではなく、食材を信頼していたのだと思います。
でも食材は人が作る。
信頼できる人が作ったもの、信頼できる店が売るものこそ「安全」なのだと今はわかります。
幼い子どもは親が出すものを食べるしかありません。
食べさせたものは、その子の小さな体の隅々まで行き渡るでしょう。
そのとき安全なものを食べさせてあげたいという思いは、おそらくすべての母親の共通の想いなのではないでしょうか。
人は、必要な栄養を口から取り入れて、いらなくなったものを排泄しながら生命を維持しています。
体に本来入るべきじゃないものが入ってきたときは分解するか排泄するようにできています。
でも一定量を超えた農薬などの化学物質は、人の力では分解も排泄もできず、体に蓄積されます。
そして体に様々な不都合を起こします。
だから安心な食材を選ぶ。自分のため、家族のため。これが何より大切なのではないでしょうか。