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農業について

農業従事者は理由があって減り続けてきた

昨今、農業に就きたいという若者がじわじわ増えています。

異業種で一旗あげた人物が「農業をかっこいいものにしたい!」と声をかけたら若者が大勢集まったり、
農業をビジネスとして成功させた「農業実業家」がテレビで取り上げられたり・・・
と、農業に対するプラスのイメージが広まってきているのが大きな理由のひとつです。

日本の農業はしかし、産業の変化とともに衰退してきました。
1950年頃の日本では農林水産業(第一次産業)で働く人が49パーセントもいたにもかかわらず、2000年ではその人口が実に5パーセントにまで減っています。
農業従事者が減った理由は、農地を減らそうという国の減反政策や、若者が都市部に流出することで農業の後継者がいなくなったこと、
貿易自由化で安い輸入品に押されて日本の農家が廃業に追いやられたこと・・・など、たくさんの理由が挙げられます。

また、日本が豊かになり、人々が農作物の大切さに目を向けなくなったという現実も関係しています。
農家で育った子どもは、農作物を育てるのがどんなに大変かを親の背中を見て知っているので食べ物を粗末にしません。
でも中国産などの大量生産による低価格で農薬漬けのような粗悪な農作物を見て育った子どもたちは、それを食べられることにありがたみを持ちません。
その結果、農業そのものにも関心を示せなくなります。

品質第一の日本ブランド

今、農業は変わり始めています。
「きつい、汚い、儲からない」という農業は、少しずつ過去のものになっているのです。
もちろんまだまだ課題は山積みですが、たとえば農作物を輸入するだけだった日本が、「日本ブランドの農作物」を海外に輸出するようになっています。
量や価格では到底優位に立てないので、日本の農作物は品質で勝負です。
日本米、日本のリンゴ、日本のさくらんぼなど、「made in japan」の農作物が、今海外でじわじわと認知度を高めています。

日本産は国内外で「品質第一」でなければ勝ち残れない時代になってきました。
不況のあおりで高品質高価格の農作物は一時期ほどの売れ行きはありませんが、それでも「安全」で「本当においしい」農作物が求められるようになったという傾向は変わりません。

品質を武器に、インターネットで農作物を直売する農家も増えています。
買い手は無農薬や有機作物を家にいながら買えるというメリットがありますし、
売り手は、納得のできる価格で売ることができ、何より買った人たちからの「おいしい!」という声を直接に聞けるというメリットがあります。